

チェック柄のタータンが好きで、特にこの「ロイヤル・ステュワート」と呼ばれるパターンが好みだ。10代のころからこの柄のネルシャツを愛用し、くたびれる度に買い替えて今は3代目となるのを着ている(上の写真)。
右の写真で着ているのは20代のころの2代目で、16年前に
北海道を彷徨っていたときのものだ(以来10余年、擦り切れてボロボロになってきたので5年前に御役御免となった)。
タータンというのはスコットランドの伝統的な生地で、土着の氏族ごとに違うパターンのものを独自に作っていたらしい。その土地その土地で採れる植物から生地の染料を抽出するので、土地ごとに違う色とパターンになり、同じ土地に住まう同じ氏族ベースでの使い分けが定着していったということのようである。同様に、スコットランドの王家が使うタータンもいくつか種類があった。
タータンには、それぞれの氏族や王家が使う配色とパターンは他の氏族は使ってはならないという厳格なルールがあり、また、着用する場面によっても使う配色が異なる。フォーマルな場面だと明るい色をベースにした配色、ハンティングなど野外では暗い色をベースにという具合。しかしその後のスコットランドとイングランドの戦争でスコットランドが敗れて、その風習は廃れてしまったとのことだ。

このロイヤル・ステュワートはスコットランドの
ステュワート朝(1371年〜1714年)の王家が使ったパターンをベースに、王家の統治300年を記念しスコットランドとイングランドの友好の証として英王室により作られた特別なパターンである。その後、英国王ジョージ五世により一般に開放されることとなって、ボクのようなタータンとは縁もゆかりもない日本人でも着ることができるようになったというワケだ。もちろん、今でも王家の人々以外は着ることが許されない「Balmoral(バルモラル)」なんていうパターンもある。スコットランドにある英王室の城「バルモラル城」の名前と関わりを持つ、格式高いパターンである(カッコいいのでここに載せたいのだけど、許可が要るんだろうな・・・)。
この時季になるとこのシャツを引っ張り出してきて、来年の春の釣りまで着る。
鮮やかな深い赤と青の対比と、その肌触りの柔らかさとが、この季節に心地いい。