というワケであっという間にクリスマス・イヴなのである。
2005年前にジーザス・クライストが生まれたからといって、無神論者でノンポリのボクにとっては目出たくも何ともない話しなのであるが、今に伝わる偉大な宗教家が生まれた日ということとは別に、勝手に「クリスマス・イヴ」というイベントが独り歩きして、やれプレセントを贈らにゃイカンとか、ケーキを食わにゃイカンとか、まったくその意味がよく分からんのだがそういうことになっているらしい。
世間並みに子供を持つ親として、自分のポリシーとは別に「子供たちのために」そういう行事を演出してやらないといかんのだろうねえ、ということで、昼間、独りで、めったやたらに親子連れであふれかえる近所のスーパーマーケットに買い物に行き、かねてから子供にせがまれていた「千と千尋の神隠し」のDVDと、子供が二人いるので個別に枕元に置いておくべしのオマケのプレゼントとして「ふたりはプリキュア」(女の子のいる家では必殺アイテムですな)の長靴に入ったお菓子セットなるものを2つ仕込み、バレないように家へと持ち帰ったのである。
子供たちが寝静まったこの時間、親は眠い目をこすり起きだしてきて昼間に仕込んだプレゼントを枕元に並べてやり、ルーティン通りの作業が終わったところで、これで今日のお勤めは終了。ようやくほっこりと落ち着いて、先日届いたドイツワインのヌーヴォを引っ張りだしてきて味見をすることにする。
今日はマリー・クレールの金属製のワイングラス(ワイン・マグと言うべきか)でドイツ・ヌーヴォを味わってみることにしよう。
新酒というものの、白ワインはもともとさほど熟成を必要としないので、赤ワインほどに新鮮味は感じない。でも、充分にフルーティで、すこし酸味が強く、おいしく飲めるいいワインだった。果実の酸っぱさ、ということでは、やはりこれが「新酒」の味わいなのだろう、などと独り合点することにして、さらに飲む。

こうして、何でもない一日が過ぎていく。
2005年前の今頃、ベツレヘムの片隅の厩で誰かさんが生まれたなんてそんなことはボクにとってはどうでもいいことなのだけど、まあ、こんな簡単な「入れ物」でたとえひとときでも人が幸せを感じることができるのなら、それもまたよかろう。