
シケた話で申し訳ない。
もう10年以上になる頭痛持ちなのだ。
ズ〜〜〜ンと重くなったり、こめかみから首の後ろあたりにかけて締め込まれるような感じだったり。
病院とか医者がキライなので診せたことがないから、原因が何かはワカラナイ。でもまあこの通り生きているので、特に重大な病気でもないようだ。俗にいう「偏頭痛」のようなものかと勝手に考えている。
それで、今までにかなりの頭痛薬を試してみた。
「頭イタいんですが・・・」と薬局に行ってまず初めに勧められるバファリンから始まり、ノーシンだの何だの、頭痛歯痛に効くとされている市販薬はことごとく制覇しただろう。
それであるとき、初めて入った薬局で見つけた、
アスピリン。
昔からその名は聞いていた。
その薬局のガラスケースの、端っこの隅っこの方の陰に、申し訳なさそうに置いてあるのが目にとまったんだ。
「頭イタいんですが」
と尋ねてみると、案の定
「ではバファリンを・・・」
と言われたので、意を決して
「あのう・・・バファリンとかノーシンとか、効き目が切れた後にボケますよね?その、ボケない、単に頭イタだけがなくなるクスリってありませんかね?」
と訊いてみる。
「は?」「あの、ボケる、とはどういう状態で・・・」
と薬剤師。
「いやだから、確かに頭イタいのは軽くなるんですが、効き目が切れた後にちょっとボ〜〜とするというか・・・。取説見てたら車の運転するなとか書いてあるし・・・そういうのがない、純粋に頭イタだけなくなって欲しいんですが・・・」
「ははあ〜〜。」
薬剤師、しばらく宙とボクの顔を交互に見て曰く「そう・・・いう・・・のは〜〜なかなか、ね〜」「あ、それじゃこの新しいバファリン○×というのはどうでしょう。これは新しい薬効成分になっていて云々」
またバファリンかい。いつまでたってもアスピリンには辿り着きそうにないので
「あの〜〜アスピリン、て、どうなんでせうか?」
と訊いてみる。
「はえ?」薬剤師驚く。「あ、ああ〜。あ、アスピリンね。あ、はいはい。あ〜〜。これなら確かにそうかもしれませんね。うんうん。あ、一度お試しになってみる?そうですね。それで、やっぱり効かなかったら、この新しいバファリン」
「そのアスピリンください」
きっと、バファリンの製薬会社からのバックマージンが大きいに違いない。
それで、買ってきて早速箱を開けてみたら、中にブリキのピルケースがオマケで入っていた。これが、レトロちっくで、とても気に入ってしまった。しかも、クスリを飲んでみたらこれがよく効く。激しかった頭痛がウソのようになくなり、頭が軽くなるんだ。
そうそう毎日毎日頭痛に悩まされているワケではなく、月に数回のときもあれば数ヶ月に1回のときもあり、そうかと思えば4〜5日どうしようもなく続いたりすることもある。ヤツは何の前触れもなく突然やってくるので、備えを怠ってはイケナイのだ。だから今ではすっかりアスピリンが手放せなくなってしまった。
このブリキのピルケースも、かわいいでしょ。